pthread_sigqueue(3) スレッドに対するシグナルとデータをキューに入れる

書式

#include <pthread.h>
int pthread_sigqueue(pthread_t thread, int sig,
const union sigval value);

-pthread を付けてコンパイルとリンクを行う。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

pthread_sigqueue(): _GNU_SOURCE

説明

pthread_sigqueue() 関数は sigqueue(3) と同様の処理を実行するが、 プロセスにシグナルを送信するのではなく、呼び出したスレッドと 同じプロセス内のスレッドにシグナルを送信する。

thread 引き数は、呼び出し側と同じプロセスのスレッドの ID である。 sig 引き数は送信するシグナルを指定する。 value 引き数はシグナルと一緒に渡すデータを指定する。 詳細は sigqueue(3) を参照。

返り値

成功すると、 pthread_sigmask() は 0 を返す。 エラーの場合、エラー番号を返す。

エラー

EAGAIN
キューに入れられるシグナル数が上限に達していた (詳しい情報は (signal(7) を参照)。
EINVAL
sig が無効であった。
ENOSYS
pthread_sigqueue() がこのシステムではサポートされていない。
ESRCH
thread が無効である。

バージョン

pthread_sigqueue() 関数は glibc 2.11 で初めて登場した。

準拠

この関数は GNU による拡張である。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。