lremovexattr(2) 拡張属性を削除する

Other Alias

removexattr, fremovexattr

書式

#include <sys/types.h>
#include <sys/xattr.h>


int removexattr(const char *path, const char *name);
int lremovexattr(const char *path, const char *name);
int fremovexattr(int fd, const char *name);

説明

拡張属性は、inode (ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンク等) に 関連付けられた name:value の対である。 これらは、システム上のすべての inode に関連付けられた通常の属性 (stat(2) が返すデータ) を拡張するものである。 拡張属性のコンセプトは attr(5) に書かれている。

removexattr() は、ファイルシステム内の指定された path に対応する、名前 name の拡張属性を削除する。

lremovexattr() は removexattr() と同じだが、シンボリックリンクの場合に、リンクが参照しているファイル ではなく、リンクそのものの情報を削除する点だけが異なる。

fremovexattr() は removexattr() と同じだが、 path の代わりに fd で参照されたオープン済みファイルから拡張属性を削除するだけである点が異なる (fdopen(2) によって返される)。

拡張属性の名前は、普通のヌル終端された文字列である。 name には、名前空間を表す接頭辞 (prefix) が含まれる。 個々の inode に対し、互いに独立な名前空間が複数あってもよい。

返り値

成功した場合、0 が返される。 失敗した場合、 -1 が返され、 errno に適切な値がセットされる。

エラー

ENOATTR
指定された属性が存在しない。(ENOATTR<attr/xattr.h>ENODATA の同義語として定義されている。)
ENOTSUP
拡張属性がそのファイルシステムでサポートされていない、 もしくは無効になっている。

上記に加えて、 stat(2) に書かれているエラーが発生する場合もある。

バージョン

これらのシステムコールはカーネル 2.4 以降の Linux で利用できる。 glibc でのサポートはバージョン 2.3 以降で行われている。

準拠

これらのシステムコールは Linux 独自である。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。