iswlower(3) 小文字ワイド文字かどうかを調べる

書式

#include <wctype.h>


int iswlower(wint_t wc);

説明

iswlower() 関数は、 islower(3) に対応するワイド文字関数である。 この関数は、wc が文字クラス "lower" に属するワイド文字かどうかを 調べる。

ワイド文字クラス "lower" はワイド文字クラス "alpha" のサブクラスであり、 したがってワイド文字クラス "alnum" とその親クラスである "graph", さらに その親クラスである "print" のサブクラスでもある。

ワイド文字クラス "print" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "lower" はワイド文字クラス "cntrl" と共通部分を持たない。

ワイド文字クラス "graph" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "lower" はワイド文字クラス "space" とそのサブクラスである "blank" と共通 部分を持たない。

ワイド文字クラス "alnum" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "lower" はワイド文字クラス "punct" と共通部分を持たない。

ワイド文字クラス "alpha" のサブクラスなので、ワイド文字クラス "lower" はワイド文字クラス "digit" と共通部分を持たない。

ワイド文字クラス "lower" は少なくとも、wctowlower(wc) が等しくなり、かつ towupper(wc) と異なるような文字を含む。

ワイド文字クラス "lower" は少なくとも 'a' から 'z' を必ず含む。

返り値

iswlower() 関数は、wc がワイド文字クラス "lower" に属するワ イド文字ならば 0 でない値を返す。そうでなければ 0 を返す。

準拠

C99.

注意

iswlower() の動作は現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリに依存する。

この関数で Unicode 文字を扱うのはあまり適切でない。 なぜなら、Unicode には、大文字 (upper case)・小文字 (lower case)・ タイトル文字 (title case) という 3 つの "case" が含まれているからである。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。