fchdir(2) 作業ディレクトリの変更

Other Alias

chdir

書式

#include <unistd.h>

int chdir(const char *path);
int fchdir(int fd);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

fchdir():

_BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED
|| /* glibc 2.12 以降: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L

説明

chdir() は、呼び出し元プロセスの現在の作業ディレクトリ (current working directory) を、 path に指定されたディレクトリに変更する。

fchdir() は、ディレクトリがオープンされたファイルディスクリプタとして 指定される以外は、 chdir() と同じである。

返り値

成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

ファイルシステムによっては他のエラーが返される事がある。 chdir() で一般的なエラーを以下に挙げる:
EACCES
path の構成要素のいずれかに検索許可 (search permission) がない (path_resolution(7) も参照すること)。
EFAULT
path がアクセスできるアドレス空間外を指している。
EIO
I/O エラーが発生した。
ELOOP
path を解決する際に遭遇したシンボリックリンクが多過ぎる。
ENAMETOOLONG
path が長過ぎる。
ENOENT
ファイルが存在しない。
ENOMEM
カーネルに十分なメモリがない。
ENOTDIR
path の構成要素がディレクトリではない。

fchdir() で一般的なエラーを以下に挙げる:

EACCES
fd をディレクトリとしてオープンするための検索許可がない。
EBADF
fd が適切なファイルディスクリプタでない。

準拠

SVr4, 4.4BSD, POSIX.1-2001.

注意

現在の作業ディレクトリは、相対パス名 ('/') で始まっていないパス名) を 解釈する際の開始点である。

fork(2) で作成された子プロセスは、親プロセスの現在の作業ディレクトリを 継承する。 execve(2) の前後で、現在の作業ディレクトリは変更されない。

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。