chcon(1) ファイルのセキュリティコンテキストを変更する

書式

chcon [OPTION]... CONTEXT FILE...
chcon [OPTION]... [-u USER] [-r ROLE] [-l RANGE] [-t TYPE] FILE...
chcon [OPTION]... --reference=RFILE FILE...

説明

各 FILE の SELinux セキュリティコンテキストを CONTEXT に変更します。 --reference がある場合、各 FILE のセキュリティコンテキストを RFILE のものに 変更します。

長いオプションに必須の引数は短いオプションにも必須です。

--dereference
シンボリックリンク自身ではなく、シンボリックリンクの 参照先に対して操作を行う (これがデフォルトの動作)
-h, --no-dereference
参照先のファイルではなくシンボリックリンクに適用する
-u, --user=USER
対象となるセキュリティコンテキストのユーザーを USER に設定する
-r, --role=ROLE
対象となるセキュリティコンテキストのロールを ROLE に設定する
-t, --type=TYPE
対象となるセキュリティコンテキストのタイプを TYPE に設定する
-l, --range=RANGE
対象となるセキュリティコンテキストの範囲を RANGE に設定する
--no-preserve-root
'/' を特別扱いしない (デフォルト)
--preserve-root
'/' に対する再帰的な操作を失敗させる
--reference=RFILE
CONTEXT の値を指定するのではなく RFILE の セキュリティコンテキストを使用する
-R, --recursive
ファイルとディレクトリを再帰的に操作する
-v, --verbose
処理した各ファイルについて診断メッセージを出力する

以下のオプションを使うと、-R オプションが併せて指定されたときにどのように 階層を辿るかの動作を変更できます。複数のオプションが指定された場合は、 最後に指定されたオプションだけが有効になります。

-H
コマンドライン引数がディレクトリに対するシンボ リックリンクの場合に、リンクを辿る
-L
ディレクトリに対するシンボリックリンクに遭遇した 時には、そのリンクを全て辿る
-P
シンボリックリンクを一切辿らない (デフォルト)
--help
この使い方を表示して終了する
--version
バージョン情報を表示して終了する

GNU coreutils のオンラインヘルプ: <http://www.gnu.org/software/coreutils/> chcon の翻訳に関するバグは <http://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 完全な文書を参照する場合は info coreutils 'chcon invocation' を実行してください。

作者

作者 Russell Coker および Jim Meyering。

著作権

Copyright © 2013 Free Software Foundation, Inc. ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
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