aio_fsync(3) 非同期ファイルを同期させる

書式

#include <aio.h>

int aio_fsync(int op, struct aiocb *aiocbp);

-lrt でリンクする。

説明

aio_fsync() 関数は、 aiocbp->aio_fildes で関連付けられているまだ 完了していない全ての非同期 I/O 操作を同期させる。 (aiocb 構造体の説明は aio(7) を参照)

より正確に言うと、 opO_SYNC の場合、現在キューに入れられている全て の I/O 操作は、 fsync(2) が呼ばれたかのように完了されるだろう。 また opO_DSYNC の場合、この呼び出しは fdatasync(2) の非同期版となる。

この関数はリクエストを行うだけである点に注意すること。 I/O の完了の待ち合わせは行わない。

aiocbp で指される構造体のフィールドのうち、この呼び出しで aio_fildes 以外に使用されるのは aio_sigevent フィールド (sigevent 構造体、説明は sigevent(7) 参照) のみである。このフィールドは、完了時の非同期通知に使用 したいタイプを示す。 その他のフィールドは無視される。

返り値

成功した場合 (同期リクエストをキューに入れるのに成功した場合)、 この関数は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

EAGAIN
リソースが足りない。
EBADF
aio_fildes が書き込みのためにオープンされた有効なファイルディスクリプタではない。
EINVAL
このファイルでは同期 I/O がサポートされていない。 または opO_SYNC でも O_DSYNC でもない。
ENOSYS
aio_fsync() は実装されていない。

バージョン

The aio_fsync() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。

準拠

POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。